ユーザーから「着心地に違和感があったが、素材情報は正確か」といった商品レビューでの指摘があった衣料品などを楽天が店舗から購入し、ボーケンが品質確認を行い、問題があった場合は店舗に商品情報の修正などを促す、というもの。
前回のメルマガで、ショッピングモールの利用者の約3割がトラブル経験があり、66%が何らかの不安を持っているという調査データをご紹介したところですが、仮想モール事業者のこのような取り組みは、モールを利用する消費者にとって、喜ばしいことは言うまでもありません。
他方、モールに出店している店舗にとってもメリットがあると思います。
レビューでネガティブな書き込みがあっても、きちんと第三者に確認してもらい、問題がなければ名誉回復できますし、問題があればきちんと改善対応することで信頼回復できます。
ブランド力や信用力の弱い小規模事業者がショッピングモールに出店することで、ネット上での集客力を上げるだけでなく、扱い商品の品質面の信用も担保されるようになれば、更に購入選択してもらいやすくなるでしょう。
仮想モール事業者は小売業者に販売の場を提供するものですので、出店店舗の不当表示や商品の品質について、自らが景品表示法の規制対象となることは原則ありません。
そのため、これまで仮想モール事業者は出店店舗の表示や品質管理対策には積極的とは言えなかった、と感じていました。
それでも、今回の取り組みのように、店舗に対して踏み込んだ対応をすることをコストや手間と捉えるのではなく、消費者が安心して購入できるプラットホームとしての価値向上につなげていく動きが、広がっていって欲しいと思います。
◆楽天 「楽天市場」に商品の品質検査を導入
(通販新聞 2019年1月24日)
https://www.tsuhanshimbun.com/products/article_detail.php?product_id=4491
◆楽天とボーケン品質評価機構、「楽天市場」の商品品質管理における連携を強化
(楽天株式会社 一般財団法人ボーケン品質評価機構 2019年1月24日)
https://corp.rakuten.co.jp/news/press/2019/0124_02.html
≪関連記事≫
・消費者庁、楽天に二重価格表示で要請。仮想モール事業者の出店店舗に対する管理責任とは(消費者庁 平成26年 4月30日)
http://blog.fides-cd.co.jp/article/396520098.html
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