2016年09月14日

インターネット利用、40歳代以下のスマホ利用率は7割以上(総務省 平成27年通信利用動向調査)

総務省では、「平成27年通信利用動向調査」を発表しました。(※)
この調査は、平成2年から毎年実施されているもので、世帯及び企業における情報通信サービスの利用状況等に関するデータが広く網羅されています。

中でも、ネット通販に関連性の高い、以下の項目について数回に分けてご紹介します。

(1)インターネットの利用状況・目的
(2)インターネットにより購入・取引した商品・サービス
(3)インターネットで購入する際の決済方法
(4)電子商取引の実施状況 (企業)
(5)ソーシャルメディアの利用状況(個人・企業)
(6)インターネットを利用した広告の実施状況 (企業)


今回は「(1)インターネットの利用状況と目的」で、インターネット利用状況について端末別、性別・年代による傾向について取り上げます。

●13歳〜49歳までのインターネット利用率は9割を超え飽和状況、60〜79歳は引き続き拡大傾向
総務省_年齢階層別ネット利用率推移(27年度).png
平成27年の1年間にインターネットを利用したことのある人は1億46万人となり、インターネット利用者の割合は前年と同じ 83.0%となった。
インターネット利用率を年齢階層別の推移でみると、13〜59歳までの年齢階層では9割を超えている。60歳代は76.6%、70歳代は53.5%、80歳以上は20.2%と60歳以上の年齢階層では、他の年齢階層と比べると低い状況にあるが、60〜79歳は上昇傾向となっている。

●ネット利用端末、50歳代以下におけるスマートフォンでの利用が顕著に。40歳代以下では、スマートフォンでの利用が第1位
総務省_端末別・年齢階層別ネット利用率(27年度).png
平成26年と比較して、27年はすべての年齢階層において「スマートフォン」利用率が高まっている。スマホ利用率が最も高いのは、20〜29歳の91.3%。
40歳代では初めて「スマートフォン」が「パソコン」を上回り、スマホ利用率は73.6%となっている。また、タブレット型端末での利用も、全ての世代で上昇している。

●各種ネットサービス利用端末としてタブレットやスマートフォンが、パソコンを上回る傾向
端末別インターネット利用の機能・サービス
総務省_ネット利用サービス_端末(27年度).png
パソコン(n= 17801) 携帯電話(PHSを含む)(n= 5427) スマートフォン(n= 16711)
タブレット型端末(n= 5591)

スマートフォンが携帯電話の利用者数を上回る中、全体的に利用端末としてタブレットやスマートフォンが、パソコンを上回る傾向となっている。
「商品・サービスの購入・取引」について前年比でみると、スマートフォン64.2%→58.9%、タブレット65.5%→62.8%、パソコン64.1%→60.5%、携帯電話47.7%→44.9%となっており、全体的に前年の利用率を下回っている。

●男性30歳代、40歳代の「商品・サービスの購入・取引」利用率は66%
年代別インターネット利用の機能・サービス(男性)
総務省_ネット利用サービス_年代男(27年度).png
20〜29歳(n= 1364) 30〜39歳(n= 1981) 40〜49歳(n=2301) 
50〜59歳(n= 2299) 60歳以上(n= 2530)

男性で利用者の割合が5割を上回っているのは、「電子メールの送受信」(全年齢階層)、「地図・交通情報の提供サービス」(全年齢階層)、「ホームページ・ブログの閲覧、書き込み」「商品・サービスの購入・取引」(20〜59 歳)、「天気予報の利用(無料のもの)」(30歳以上)、「ニュースサイトの利用」(30〜69歳)、「動画投稿・共有サイトの利用」(20〜49 歳)、「ソーシャルメディアの利用」(20〜49歳)となっている。
「商品・サービスの購入・取引」について年齢層別利用率を前年比でみると、20〜29歳:65.8%→60.0%、30〜39歳:66.1%→66.0%、40〜49歳:64.2%→65.5%、50〜59歳:61.0%→58.5%、60〜69歳:46.2%→47.8%となっており、20歳代、50歳代では前年の利用率を下回っている。

●女性30歳代の「商品・サービスの購入・取引」利用率は7割
年代別インターネット利用の機能・サービス(女性)
総務省_ネット利用サービス_年代女(27年度).png
20〜29歳(n= 1470) 30〜39歳(n= 2145) 40〜49歳(n= 2451)
50〜59歳(n= 2367) 60歳以上(n= 2037)

女性で利用者の割合が5割を上回っているのは、「電子メールの送受信」(全年齢階層)、「商品・サービスの購入・取引」(20〜49 歳)、「天気予報の利用(無料のもの)」(20〜59 歳)、「ソーシャルメディアの利用」(20〜49歳)「地図・交通情報の提供サービス」(20〜49歳)、「動画投稿・共有サイトの利用」(20〜39 歳)、となっている。

「商品・サービスの購入・取引」について年齢層別利用率を前年比でみると、20〜29歳:67.1%→64.0%、30〜39歳:71.4%→70.2%、40〜49歳:62.4%→58.7%、50〜59歳:50.2%→44.8%、60〜69歳:28.1%→31.7%となっており、60歳代以外は前年の利用率を下回っている。

次回は、「(2)インターネットにより購入・取引した商品・サービス」を取り上げます。


(※)総務省 平成27年通信利用動向調査 
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01tsushin02_02000099.html

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posted by Fides at 14:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 調査・統計 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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