2014年12月17日

返品実施率23.3%。返品理由は「不良品・偽物/サービスに不備」31.3%(2013年度 経済産業省調査)

前回の記事では、経済産業省「平成25年度我が国情報経済社会における基盤整備」 (電子商取引に関する市場調査)の結果より、2013年の国内EC利用時の情報源、サイト選択基準を取り上げました。

今回は、顧客対応業務の参考となる以下のデータを確認します。

EC利用時の
 ・問合せ経験
 ・トラブル経験
 ・クレーム経験
 ・返品経験

過去1年間(2013年1月〜2013年12月)にECを利用したことのある、EC利用者についてのアンケートデータです。

●EC 利用時の問合せ経験で最も高いのは「在庫・納期について」20.9%
問合せ経験(「常に問い合わせる」「しばしば問い合わせる」「たまに問い合わせる」の合計値)は、「在庫・納期について」に次いで、「商品の規格/仕様について」の問合せが18.5%、「商品機能について」の問合せが17.9%となっている。
また、全体的に問合せ経験は2012年より上昇傾向にあるものの、大きな変化は見られない。
経産省_問合せ経験2014.png
※ 2回クリックすると拡大します。

●ECトラブル経験で最も多いのは「購入商品が不良品・偽物であった/サービスに不備があった」
EC 利用者のEC トラブル遭遇率は33.6%となっている。
そのトラブル内容内訳では、「購入した商品が不良品・偽物であった/サービスに不備があった」が最も多く11.5%、次いで、「商品の配送/サービスの提供が遅れた(数日〜1 週間)」8.2%。「購入した商品とは違う商品が配送された/サービスの内容が違った」7.9%となっている。


●商品遅配はクレーム化しにくいが、「不良品・偽物/サービスに不備」はクレーム化しやすい
クレーム化率(当該トラブルに遭遇した人に対する、実際にクレームを入れた人の割合)が高いのは、「購入した商品が不良品・偽物であった/サービスに不備があった」81.6%が最も多く、以下「購入した商品とは違う商品が配送された/サービスの内容が違った」79.6%、「商品が入っていなかった/そろっていなかった」76.9%の順となっている。

前項で取り上げた、遭遇率が2番目に高いトラブル内容である「商品の配送/サービスの提供が遅れた(数日〜1 週間)」では、クレーム化率が32.0%と相対的に低くなっている。
経産省_クレーム化率2014.png
※ 2回クリックすると拡大します。

●EC購入商品の返品実施率23.3%。返品理由は「不良品・偽物/サービスに不備」31.3%
EC で購入した商品に対する返品実施率(過去1 年間のEC 利用者数に対する、過去1 年間に返品を経験した利用者数の割合)は23.3%で、2012 年度調査比で2013 年度は1.1ポイント増加。
返品経験者の過去1 年間における返品回数内訳では、「1 回」が最も多く51.1%を占め、次いで「2回」が18.4%となっている。
返品理由は、「購入した商品が不良品・偽物であった/サービスに不備があった」が最も多く31.3%。次いで、「購入した商品とは違う商品が配送された/サービスの内容が違った」が22.7%、「梱包が変形・破損しており、商品も損傷していた」が11.7%であった。
2012 年度調査比で20123年度データを見ると、「購入した商品が不良品・偽物であった/サービスに不備があった」が4.6 ポイント増加、「購入した商品とは違う商品が配送された/サービスの内容が違った」が4.3ポイント増加している。
経産省_返品回数2014.png

この調査のクレーム化率は、トラブルに遭遇した人に対する、実際にクレームを入れた人の割合となっています。トラブルに遭遇した人が実際に事業者に対してクレームを入れなかったとしても、ソーシャルメディアなどを通じてサイレントカスタマーによる悪い評判は急速に広がりやすい時代です。
返品やクレームに至っていない、隠れたトラブルを未然に防ぐことが、より重要となっています。


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平成25年度我が国情報経済社会における基盤整備(電子商取引に関する市場調査)
報告書 (H26.8.26 経済産業省)
http://www.meti.go.jp/policy/it_policy/statistics/outlook/H25report.pdf
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≪参考記事≫
行政や業界団体の調査・報告書を紹介。
http://blog.fides-cd.co.jp/article/179751313.html

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posted by Fides at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 調査・統計 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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