2013年10月31日

ソーシャルメディアの要素を組み込んだEC サイトでの購入経験は約5割(2012年度 経済産業省調査)

EC 利用者の、ソーシャルメディアの要素を組み込んだEC サイトでの購入経験は約5割
というデータが出ています。

前回の記事では、経済産業省「平成24年度我が国情報経済社会における基盤整備」 (電子商取引に関する市場調査)の結果より、2012年度の国内EC利用時の問合せ、トラブル、クレーム返品経験を取り上げました。

今回は、ソーシャルメディアが消費者の購買活動に与える影響を取り上げます。
本調査では、消費者の購買プロセスである『認知・興味』、『比較・検討』、『購入』の3つのプロセスとソーシャルメディアの関連性の視点から分析しています。

●ソーシャルメディアの中では「クチコミサイト・比較サイト」の利用率が高い
『認知・興味』、『比較・検討』どちらのプロセスにおいても、全般的に従来型メディアの方がソーシャルメディアよりも利用されている。
ソーシャルメディアにおいては、『認知・興味』に影響している媒体として、「クチコミサイト・比較サイト」が20.6%、次いで「SNS」が13.7%となっている。
(ただし、ミニブログに関しては、10 代女性の25.5%が認知・興味のきっかけとなったと回答)
『比較・検討』の上で情報源としている媒体としては、「クチコミサイト・比較サイト」が30.1%となっている。経産省_購買プロセスと媒体2013.png
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●影響度や有用性において、TVを上回るソーシャルメディア
利用されている媒体としては従来型メディアに及ばなかったが、影響度や有用性においてはソーシャルメディアも劣っていない。
従来型メディアの代表的存在であるTV を基準値とした場合、『認知・興味』においては、「クチコミサイト・比較サイト」「ソーシャルブックマーク」「ブログ」がその水準を超えている。
『比較・検討』においては、「クチコミサイト・比較サイト」「ブログ」「動画・画像共有サイト」がその水準を超えている。経産省_購買プロセスと媒体影響度2013.png
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●商品・サービスごとに、影響を与えているソーシャルメディアは異なる

『認知・興味』、『比較・検討』共に、各ソーシャルメディアが影響を与えている商品・サービスはそれぞれに異なる結果となっている。
『認知・興味』では、書籍・雑誌(電子書籍含む)に関して「ミニブログ」が47.5%、音楽・映像関係(CD、DVD、電子コンテンツ)は「動画・画像共有サイト」が52.7%となっているのに対し、「クチコミサイト・比較サイト」はそれぞれ、15.7%と9.8%に留まっている。
一方、生活家電(冷暖房機、、掃除機等)は「クチコミサイト・比較サイト」が43.3%に対し、「ミニブログ」は7.1%となっている。

『比較・検討』では、書籍・雑誌(電子書籍含む)に関して「ソーシャルブックマーク」が43.6%、音楽・映像関係(CD、DVD、電子コンテンツ)は「動画・画像共有サイト」が50.7%となっているのに対し、「クチコミサイト・比較サイト」はそれぞれ、13.6%と10.6%に留まっている。
一方、生活家電(冷暖房機、、掃除機等)は「クチコミサイト・比較サイト」が44.1%に対し、「ミニブログ」は9.1%となっている。経産省_購買プロセスと媒体別商品2013.png
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●ソーシャルメディアの利用頻度が高いほど購買プロセスでの利用意向も高い
『認知・興味』、『比較・検討』共に、ソーシャルメディアの利用頻度が高い層ほど利用意向も高くなっている。
日常的に利用している層では9割以上が、また、利用していない層においても5割程度が利用意向を示している。経産省_購買プロセスとソーシャル利用意向2013.png
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●ソーシャルメディアの要素を組み込んだEC サイトでの購入経験は約5割
ソーシャルコマースの経験については、EC×ソーシャルメディア(ソーシャルメディアの要素を組み込んだEC サイト)の経験率は49.8%とおよそ半数であった。性年代別に見ると、年代が上がるほどに経験率が高くなっており、最も経験率が高いのは50 代以上の女性で62.8%あった。
商品・サービス別に見ると、50 代以上の女性における「食品、飲料、酒類」が27.7%と最も高く、次いで50 代以上の男性における「パソコン、通信機器、周辺機器、AV 機器(ゲーム機含む)」が22.8%となっている。

ソーシャルメディア×EC(EC の決済機能を組み込んだソーシャルメディア)では、性年代別の傾向はEC×ソーシャルメディアと同様であるが、全体の経験率は30.1%であり、EC×ソーシャルメディアと比べて低い数値となっている。経産省_ソーシャルコマース経験2013.png
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・EC×ソーシャルメディア(ソーシャルメディアの要素を組み込んだEC サイト)
・ソーシャルメディア×EC(EC の決済機能を組み込んだソーシャルメディア)

●ソーシャルコマースの効果は「自分の興味に合致した商品・サービスを見つけることができる」が6割
上記の、ソーシャルコマースの経験者における、従来のEC サイトと比較した効果は、「EC×ソーシャルメディア」、「ソーシャルメディア×EC」 のいずれの形態においても「自分の興味に合致した商品・サービスを見つけることができる」が66.2%、59.1%と最も高い。
次に、それぞれの形態で「1 つの場で認知・興味〜購買まで行えるため、購買までの手間を省くことができる」が28.9%、29.3%、「1 つの場で認知・興味〜購買まで行えるため、”買いたい“気持ちのまますぐに購入できる」が20.3%、20.4%の順で高くなっている。

●ソーシャルメディアヘビーユーザーに関心高い「ソーシャルメディア×EC」
ソーシャルメディア利用頻度別に、ソーシャルコマースの今後の利用意向を「積極的に利用したい」及び「機会があれば利用したい」の合算値で傾向を確認した。
「EC×ソーシャルメディア」に対しては、ソーシャルメディアを日常的に利用している層と、時々ないしはごくたまに利用している層、利用していない層それぞれ、73.7%、69.8%、42.5%。
「ソーシャルメディア×EC 」に対しては、それぞれ91.3%、47.8%、52.9%であった。
日常的にソーシャルメディアを利用している層は、「ソーシャルメディア×EC」 に対して、より強い意向を持っているのに対し、時々ないしはごくたまに利用している層は、「EC×ソーシャルメディア」と比べると「ソーシャルメディア×EC」 に対しては消極的であった。経産省_ソーシャルコマース意向2013.png
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日本のソーシャルコマースへの取り組みは、まだまだ試行錯誤の段階ですが、ソーシャルメディアの広がりと共に今後浸透していく可能性は大きいといえそうです。
事業機会の拡大につなげていいって欲しいと思います。

次回は、本報告書より、消費者におけるO2O の動向について取り上げます。

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平成24年度我が国情報経済社会における基盤整備(電子商取引に関する市場調査)
報告書 (H25.9.27 経済産業省)
http://www.meti.go.jp/policy/it_policy/statistics/outlook/20131018_report.pdf
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≪参考記事≫
行政や業界団体の調査・報告書を紹介。
http://blog.fides-cd.co.jp/article/179751313.html

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posted by Fides at 20:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 調査・統計 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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