2013年08月02日

夏の製品事故件数上位3位は「冷却用品」、「サンダル」、「花火」(NITE 2013年7月)

先日の記事では、夏に多発する刈払機の事故についての消費者への情報提供を取り上げました。

夏の製品事故について独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE:ナイト)でも注意喚起を行なっています。
「冷却用品」、「サンダル」、「花火」など、お客様に商品を正しく安全に使用してもらうために、参考情報として活用ください。

●夏の製品事故件数上位3位は「冷却用品」、「サンダル」、「花火」
NITE(ナイト)に通知された製品事故情報(※1)のうち、夏の製品事故(※2)は、平成20年度から24年度までの5年間に204件。(※3)

被害状況別にみると、死亡事故2件、重傷事故44件、軽傷事故94件、拡大被害(※4)13件、製品破損等51件。事故が発生した製品の上位3位は、「冷却用品(※5)」51件、「サンダル」48件、「花火」20件となっている。

(※1) 消費生活用製品安全法に基づき報告された重大製品事故に加え、事故情報収集制度により収集した非重大製品事故やヒヤリハット情報(被害なし)を含む。
(※2) 夏の製品事故は、夏に使用する製品、夏に事故件数が増える製品の事故を集計した。ただし、先月発表を行ったエアコン・扇風機 及び近年事故が発生していないサンダルでのエスカレーターへの巻き込まれ事故やアクセサリーの隙間に爪を引っ掛ける事故を除いた。
(※3) 平成25年6月28日現在、重複、対象外情報を除いた件数で、事故発生日に基づき集計。
(※4) 製品本体のみの被害にとどまらず、周囲の製品や建物などにも被害を及ぼすこと。
(※5) 冷却用品とは、冷却パッド、冷却スカーフ、冷却スプレー等を含む。


夏の製品事故件数.png

●「冷却用品」は皮膚障害を引き起こす事故が多く発生(事故の原因と被害)
「製品に起因する事故(事故原因区分A、B、C、G3)」は、83件(40.7%)。「製品に起因しない事故(事故原因区分D、E、F)」は54件(26.5%)。「原因不明のもの(事故原因区分G3を除いたG)」は42件(20.6%)で、「製品に起因する事故」が多い。

「設計、製造又は表示等に問題のあったもの(事故原因区分A)」に分類された45件において「サンダル」が26件と半数以上を占めている。
「誤使用や不注意によるもの(事故原因区分E)」に分類された30件において、製品別で件数の多いものは、「草刈機」が7件。
「原因不明のもの(事故原因区分G3を覗いたG)」に分類された42件においては、「冷却用品」が27件(64.3%)を占めている。

夏の製品事故原因.png

事故事例:
(1) 冷却用品
・冷却パッド等を使用したところ、内容物が染み出し、かゆみや湿疹が生じた。
・冷却スカーフ等を使用したところ、接触皮膚炎を発症した。
(2) サンダル
・靴底が滑って転倒した。
・サンダルの鼻緒が切れて、バランスを崩し転倒した。
(3) 花火
・手持ち花火が破裂して、やけどを負った。
・打ち上げ花火が倒れる等、火が横に飛び、やけどを負った。

【情報提供アドバイス】
・製造元の取扱説明書をチェックして、十分な注意喚起されているか確認を。
・ショップサイトやメルマガに、商品の安全情報に関するコンテンツを設けて、「使用に
 際しての注意点」や「よくある事故例」などの情報提供を行う。

具体的な注意事項:
(1)冷却用品による事故の防止
・肌に触れる冷却パッドや冷却スカーフを使用するとまれに、体質によってはアレルギー性接触皮膚炎を起こすおそれがあります。使用中、肌に刺激を感じたり、かゆみや不快感等がある場合には、使用を中止し、医師(皮膚科専門医)に相談してください。また、初回使用前に洗濯する必要のある製品もあります。取扱説明書を読み、使用方法を守ってください。
・冷却用品には、防腐剤や保冷剤等さまざまな化学物質が含まれています。破いたり、内容物に触れないようにしましょう。
・冷却スプレー等の冷却用品を誤って使用すると凍傷等のおそれがあります。取扱説明書を読み、使用方法、使用時間等を守ってください。
・冷却スプレーには可燃性ガスが含まれています。冷却スプレーを使用した後に、近くでライターやこんろを点火しないでください。可燃性ガスに引火するおそれがあります。

(2)サンダルによる事故の防止
・サンダルを履いた際には、走らないでください。鼻緒が切れて転倒するおそれがあります。また、雨などで濡れた床面では滑りやすくなるので、注意が必要です。
・サンダルを選ぶ際にはサイズに注意してください。サイズが異なるものを使用した場合、外部にぶつけたり、サンダルの隙間に爪が入り込み、けがをするおそれがあります。

(3)花火による事故の防止
・手で持つタイプの花火は人に向けて遊ばないでください。また、身体から十分離して遊びましょう。さらに、筒状の手持ち花火は後方にも火を噴くおそれがあるので、筒の底は持たず、持つ位置を指定された中ほどを軽く握り、後方にも注意してください。
・地面に置くタイプの花火は、倒れないようにまっすぐにしっかり立て、点火後素早く離れてください。倒れると、周囲の人に向かって花火が飛び出すおそれがあります。また、点火後は火が消えても、のぞきこまないでください。
・花火を使用する際には、対象年齢を守ってください。また、子どもだけで遊ばせず、保護者の元で遊ばせるようにしてください。
・花火を使用する際には、周囲に水を入れたバケツを置いてください。また、点火の際には、ライターやマッチを使わず、ろうそくや線香を使うようにしてください。

(4)冷水筒
・冷水筒に熱湯を入れてすぐにふたをするなど、内圧が大きく変化する使用を繰り返すと、冷水筒に亀裂が入り、破損するおそれがあります。冷水筒は中の水が冷めるまでふたをしない、また、熱湯を入れられないタイプのものもありますので、取扱説明書や表示を確認して使用してください。

(5)レジャー用品
・レジャー用の折り畳みいす等ゴムやビニール、プラスチック等を使用した製品は素材が日光に長時間当たると素材の劣化が促進されます。繊維製品でも同様な劣化が起こり、座面の生地が破断するおそれがあるので、使用しないときは、室内等の日光が当たらない場所に保管するようにしてください。

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独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE:ナイト)
経済産業省の製品安全行政の一環として、製品事故情報を収集・分析、調査結果の公表
などを行っている。
http://www.nite.go.jp/index.html
■夏の製品事故の防止について(注意喚起)
http://www.nite.go.jp/jiko/press/prs13072501.html
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《参考記事》
・「誤使用・不注意」による製品事故から、大切なお客様を守ろう!
http://blog.fides-cd.co.jp/article/145970869.html 

・顧客の信頼を高める安全・安心情報提供のすすめ
http://blog.fides-cd.co.jp/article/164342623.html

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