2013年01月09日

VanaHの天然水素水、国連認定証取得に関する景品表示法(優良誤認)措置命令。お粗末過ぎる社告事例

昨年12月20日、消費者庁はVanaH(株)に対し、同社が供給するペットボトル入り飲料水の表示について、景品表示法違反(優良誤認)の措置命令を行いました。
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VanaH株式会社に対する景品表示法に基づく措置命令について
 (消費者庁の関連PDF)
http://www.caa.go.jp/representation/pdf/121220premiums_1.pdf
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違反表示内容は、あたかも、同社商品の品質を国際連合が高く評価し、かつ、そのために、国際連合が国連認定ロゴマークの使用を同社に許可したかのように表示していたが、そのような事実はなかったというもの。

表示媒体は、「VanaHフランチャイズシステム」と称する会の「エージェント」と称する会員に送付したファックス文書。

VanaHは、同会の会員、同会の会員からあっせんを受けた者等に対し、対象商品を直接供給しており、会員のうち、保証金を預託した者を「エージェント」と呼んでいます。
エージェントには、個人と法人が存在するものの、そのほとんど全ては個人であり、個人のエージェントは、対象商品を自家消費のために購入していることから、一般消費者に対する広告表示とみなされたのでしょう。
((株)ドクターシーラボが会報誌において行った、美容機器の広告の措置命令事案も参照ください。(※1))

消費者庁によると昨年度の売り上げは約42億3500万円、会員は8月時点で1万4582人と報じられています。

今回の措置命令をめぐってのVanaHの告知の経緯を追いかけてみました。

1)2012年12月3日付 お知らせ (措置命令の前)
http://www.vanah.co.jp/profile/pdf/20121203_info.pdf

上記告知文の主旨:
「国際連合工業開発機関国際環境資源監督管理機構(UNIDO-IMR)」の認定を取得した際、その経過及び資料等を踏まえ、当該商品が国際連合(United Nations)の専門機関である「国際連合工業開発機関(UNIDO)」から認定を受けたものと判断をし、国連から認定を受けたとの表現を行った。
しかし、改めて調査したところ、認定を受けたUNIDO-IMRは、UNIDOの内部組織ではなく、UNIDOの事業の一環として、UNIDO本部を含む3つの組織の同意を受けて設立され、運営にあたってもUNIDOの技術支援を受けている外部組織であることが判明した。
商品の認定をした団体について、UNIDO及びUnited NationsとUNIDO-IMRを明確に区別の上、正確に認識していただきたい。

2)2012年12月25日付 お知らせ (措置命令の後)
(「措置命令に対するお詫びとお知らせ」としてトップページよりリンク)
http://www.vanah.co.jp/profile/pdf/20121225.pdf

上記告知文の主旨:
措置命令は、あくまでも弊社会員に送った文章の表現に対するもので、商品品質、商品特性(天然水素水)、外装、広告媒体等については、今回の措置命令とは無関係であり、特段の指摘を受けていない。
弊社は、昨年10月に、UNIDO-IMRより、弊社商品に対し認定を受けたが、当該文章では国連本部から認定を受けたと表現してしまい、消費者の皆様に誤解を与える内容となっていた。

3)2012年12月27日付 お知らせ (措置命令の後 トップページよりリンクなし)
http://www.vanah.co.jp/profile/pdf/20121227.pdf

「弊社は、不当景品類及び不当表示防止法に基づく措置命令(平成24年12月20日)に従い、次の通り周知致します。」として、消費者庁からの違反内容文章をそのまま掲示。


上記をお読みいただくとお分かりかと思いますが、
措置命令の前の1)では、認定を受けた組織について誤った判断をしてしまったので、一般消費者に対して、認定団体について正しく理解せよ。と言っています。
(国連認定の表示が間違いであること、そのことに対するお詫びは明記されず)

2)の「措置命令に対するお詫びとお知らせ」では、一応、違反内容について記載しお詫びを記載しているものの、会員向けの表示であること、商品品質には無関係などの言い訳をしています。

そして、3)の告知において、ようやく消費者庁の指摘した違反内容を正しく表記しました。
しかし、トップページからのリンクは張られていませんし、リンクタイトルは単なる「お知らせ」ですので、大変探しにくい状況となっています。

VanaHの一連の対応は、(株)リソウが美容液のチラシに、「国連から特別功労賞受賞」などと事実に反する表示をしていたとして、景表法の措置命令を受けた事案(※2)にそっくりで、なんとも残念な気持ちになります。

(※1)
美顔器で「ドクターシーラボ」に景品表示法措置命令!会員向けのクローズドな「会報誌」も要注意(消費者庁:平成24年8月31日)
http://blog.fides-cd.co.jp/article/290085188.html

(※2)
景品表示法不実証広告規制。(株)リソウ 美容効果を標ぼうする化粧品の表示に措置命令(消費者庁:平成24年3月8日)
http://blog.fides-cd.co.jp/article/256606470.html

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posted by Fides at 20:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 法改正・違反情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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