原発事故以降、放射性物質による汚染の広がりから、個人による放射線測定器への関心と需要が高まっています。
それに伴い、「放射線測定器」に関連する消費者相談も急増。
国民生活センターでは、比較的安価な放射線測定器の商品テストを行い、結果を公表しました。
テスト対象銘柄は、楽天市場、Amazon.co.jp、Yahoo!ショッピングにおいて、「売れ筋」「おすすめ」等で上位に掲載されていた、1 万円以上10 万円未満の放射線測定器9 銘柄が選定されています。
------------------------------------------------------------------------
比較的安価な放射線測定器の性能
(国民生活センター:2011年9月8日公表)
http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20110908_1.pdf
------------------------------------------------------------------------
●震災以降の消費者の「放射線測定器」に関する相談件数は391件!
PIO-NET(全国消費生活情報ネットワーク・システム)には、2011年3月11日の震災以降2011年7月末までに「放射線測定器」に関連すると考えられる相談が391件寄せられており、6月には152件に上っています。
◆PIO-NET受付月別件数の推移(2011 年3 月11 日〜8 月30 日登録分)
◆相談内容と契約購入金額の傾向
391 件の相談を内容別にみると、契約・解約に関するものが274 件、販売方法に関するものが197 件、品質・機能等に関するものが122 件(件数に重複あり)。
「インターネット通販で放射線計測器を購入したが、表示される数字が偶数ばかりで信用できない。業者に返金を求めたが断られた。」といった内容のもの。
契約購入金額別にみると、最も多いのは5 万円以上10 万円未満(149 件、38.1%)で、次いで1 万円以上5万円未満(97 件、24.8%)となっており、合わせて全体の62.9%を占めています。
今回テストした9 銘柄の中には、環境中の微量の放射線や食品・飲料水等の暫定規制値程
度の放射性物質量を測定、判断できる性能を有する銘柄はありませんでした。
また、測定器が正確に放射線を測定できる旨の広告がみられ、景品表示法上問題となるおそれがある、としています。
「放射線測定器」を販売する際は、測定器の性能試験データをよく確認し、放射線を正確に測定できるといった、消費者に測定器の性能を過信させるような表示・広告を行わないよう注意が必要です。
行政によるネット監視も行われています。
《参考記事》
緊急調査・指導! 放射性物質対策商品インターネット広告監視
(H23.7 東京都)
http://blog.fides-cd.co.jp/article/218147310.html
次回のCS情報局の更新は、9月30日(金)です。
-------------------------------------------------------------
◆本ブログをメルマガでまとめ読み!
「ネットショップ おもてなし作法」として、本ブログの1週間分の
情報を、ダイジェストでお届けしています。(毎週金曜日配信)
登録はこちら
-------------------------------------------------------------
-------------------------------------------------------------
◆信頼できる商材・仕入先を選ぶためのアドバイスがほしい方へ
商材・仕入先チェックコンサルティング
http://www.fides-cd.co.jp/category/pub02/
-------------------------------------------------------------
-------------------------------------------------
ネットショップの信頼性をカタチにします
ECコミュニケーションデザイン フィデス
http://www.fides-cd.co.jp
*このサイトのご利用に際して
-------------------------------------------------
2011年09月28日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック