るシニア層も、今後はターゲットとして積極的に取り込みたいとお考えの事業者もいるの
ではないでしょうか。
シニア層を捉えた最近の2つの調査から、その市場性について考えてみました。
まず、総務省による調査(※1)で、全体的なシニア層のネットショッピング傾向を掴んで
みましょう。
●シニア層全体の約12%がネットショッピングユーザーらしい
平成22年度の調査では、過去1年間にインターネットを利用した60歳以上の割合は39.5%。
そのうちの30.5%がインターネットで「商品・サービスの購入・取引」を行っているとい
うデータが出ています。
つまりシニア層全体の約12%がネットショッピングユーザーであることが試算できます。
●どんな品目も2割以上のシニアユーザーが購入している
PCからのネット購入経験者において、全体より60歳以上がよく購入しているものは、「金
融取引」(全体24.9%:60歳以上33.2%)「旅行関係」(全体23.3%:60歳以上30.1%)
となっています。これは経済的余裕のあるシニア層の属性として、うなずけます。
しかし、それ以外のジャンルの品目購入でも、60歳以上は総じて20%を上回っており、ど
のような品目においても、シニア層の存在というのは見過ごせないものであるといえそう
です。
過去1年間にパソコンからインターネットで購入した物品・サービス
対象:15歳以上のパソコンからのインターネットでの購入経験者又は金融取引経験者
※グラフをクリック(2回)すると拡大されます。
●シニア層には高額購入層が、他の年代より多い
PCからの年間平均購入金額は、60歳以上は101,911円と全体平均85,344円を1万6千円
以上も上回っています。金額ごとの割合で見ると、500,001円以上が4%と、高額購入層の
割合が全体2.5%より大きいことから、平均購入金額を押し上げている要因であることが読
み取れます。これは、「金融取引」「旅行関係」といった、比較的高額取引の品目購入者の
割合が大きいことにも、関連性が推測できます。
パソコンによるインターネットでの商品・サービスの過去1年間の購入金額
対象:15歳以上のパソコンからのインターネットでの購入経験者(単一回答)
次に、電通総研による調査(※2)から、シニア層が「ネットショッピングで重視する点」
「ネット非利用で感じる不便・不利益」についてのデータを紹介しましょう。
日頃、インターネットをアクティブに利用するシニア層の「ネットショッピングでの重視
点」の第1位は、「店頭で買うより同じ商品が安く買える事」(55.7%)。
また、全くネットを利用しないシニア層の「ネットを使わないことで感じる不便や不利益」
の第1位と第2位は、「何かに応募したいときに応募方法がインターネットだったため断念
した」(22.0%)、「インターネットを使えればもっと安く商品を買えると思うことがある」
(21.0%)となっています。
※グラフをクリック(2回)すると拡大されます。
これらのデータから、デジタルアクティブなシニア層は確実に存在し、「金融取引」「旅行
関係」といった高額取引品目ばかりでなく、他のジャンルでもネットショッピングを利用
していることが読み取れます。また、他の世代同様、ネット利用での「お得」感を求めて
いることが浮き彫りにされています。
今後もますます、デジタルアクティブなシニア層は拡大していきそうですね。
(※1)総務省 平成22年通信利用動向調査
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01tsushin02_01000014.html
(※2)電通総研&東大橋元研究室の共同研究組織「DENTSU デジタルシニア・ラボ」
シニア層のインターネット利用に関する調査
http://www.dentsu.co.jp/news/release/2011/pdf/2011066-0608.pdf
次回のCS情報局の更新は、6月27日(月)です。
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