2011年05月09日

消費者志向の事業戦略を考える。(「食」に関する消費者と事業者の意識調査より)

今回は、日本政策金融公庫が発表した、
消費者の食に関する志向と、食品関連事業者(製造業、卸売業、小売業、飲食店)の商品
志向に関する意識調査結果から、消費者志向の事業戦略について考察してみました。
消費者と事業者の意識、両側面から捉えることにより、見えてくることがありそうです。

今後に伸びる製品(商品)の志向の推移(2つまで回答)
平成22年下半期食品産業動向調査(※1)
平成22年下半期食品産業動向調査 今後に伸びる製品(商品)の志向の推移.png
※グラフをクリック(2回)すると拡大されます。

今後の食の志向(上位)の推移(志向が強いものを必ず2つ回答)
平成22年度第2回消費者動向調査「食の志向に関する調査」(※2)
平成22年度第2回消費者動向調査「食の志向に関する調査」今後の食の志向(上位)の推移.png
※グラフをクリック(2回)すると拡大されます。

安全性:
消費者の安全性志向は23.4%に留まっているが、食品関連事業者においては、44.8%と
第1位である。

価格:
消費者の経済性志向は34.4%で、第2位と高い水準ながらも低下傾向にある。それを反映
する形で、食品関連事業者の低価格志向も38.7%と、安全性に次ぐ高い優先度ながらも現
状維持となっている。

健康・美容:
消費者の健康志向は、40%前後で第1位となっているが、食品関連事業者においては、20%
を切る状況に留まっており、大きなギャップが見られる。

食品関連事業者として、消費者の志向の高低にかかわらず安全性を第一義とすることは望
ましい姿勢だと思います。ひとたび健康被害の事故が発生すれば、消費者の安全志向は一
気に高まります。
一方、消費者の高い「健康」志向に対しての事業者意識は追いついていないようです。商
品そのものの特色として「健康」を訴求するだけでなく、調理方法や加工方法などで健康や
美容をテーマにした情報提供していくことも、一つのアピールにつながるかもしれません。

(※1)平成22年下半期食品産業動向調査 
(日本政策金融公庫 2011年3月28日発表)
http://www.jfc.go.jp/a/topics/pdf/topics_110328_1.pdf
・調査時点:2011年1月1日
・調査対象:全国の食品関連企業(製造業、卸売業、小売業、飲食店) 6,927社
・有効回答数 全体で2,625社(回答率37.9%)
・調査方法:郵送により調査票を配布し、郵送またはファックスにより回収

(※2)平成22年度第2回消費者動向調査「食の志向に関する調査」 
(日本政策金融公庫 2011年2月2日発表)
http://www.jfc.go.jp/a/topics/pdf/topics_110202_1.pdf
・調査時期:2010年12月1日〜12月10日
・調査対象:全国の20歳代〜70歳代の男女2,000人(男女各1,000人)
・調査方法:インターネット調査


次回のCS情報局の更新は、5月11日(水)です。

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posted by Fides at 08:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 調査・統計 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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