の重要性について説明しました。また、食品の選定方法のひとつとして、JAS法に基づき、
品質や表示、仕入先の管理状況を確認し、品質管理レベルを測る方法をご紹介しました。
(※)
仕入品のトラブルには様々なものがありますが、品質や安全性を保証する認定マークが
偽装されるというケースもあります。今年の8月には、加工食品(お茶)で、有機JAS
マークを不正使用するという違反事件がありました。
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株式会社オールライフサービスにおける有機JASマークの不正格付に対する措置について
http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/kansa/100818.html
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今回は、仕入先のチェック方法(食品編)の2回目として、JAS法の「JAS規格制度」に
ついて、概要とその制度に基づくチェック方法について解説します。
■JAS法 JAS規格制度の概要
JAS規格制度は、飲食料品や林産物などの品質や生産方法、流通方法について農林水産大臣
が制定した日本農林規格(JAS規格)を満たした製品に、JASマークを付けることができる
制度です。
JASマークは、その製品自体が認定を受けて付されるものではありません。
登録認定機関(農水大臣の登録を受けた機関)から、製造施設、品質管理、製品検査、生
産行程管理などの体制が十分であると認定された事業者(認定事業者)が、認定を受けた
施設で規格品(果実飲料など)を製造し、自社もしくは第3者機関の検査に合格した製品
に付けるマークです。
また、認定事業者は、製造施設の維持管理や品質管理、生産行程管理の実施状況などにつ
いて、登録認定機関の定期的な監査(年1回)を受けます。
■JASマークの種類
JASマークは5種類あります。ただし、定温管理流通JASマークは、現在、登録認定機関
がないため、認定事業者及びマークを付した製品はありません。(2010.11.25時点)

仕入商品が、JIS規格品であることを確認するためのチェック方法をご紹介します。
チェック1:認定事業者について確認!
仕入商品にJASマークを付した事業者が、「認定事業者」であるか確認をします。
まず、仕入先から、仕入商品に係る認定事業者であることを証した認定書を入手しましょ
う。その中には、申請者の氏名・住所、生産施設等の名称・住所、規格品の区分・種類(飲
食料品・果実飲料など)、登録認定機関名などが記載されています。次に、登録認定機関で、
その認定証の内容について確認をします。
チェック2:仕入商品が当該認定事業者の商品であるか確認!
認定書には、JASマークを付する商品についての記載はありません。また、仕入商品の表示
に製造者名が記載されていない場合なども、認定事業者であるかどうか確認することがで
きません。仕入商品が、チェック1で確認した認定事業者の商品であるかを確認しましょ
う。認定事業者に直接連絡をし、当該商品を製造、JAS規格品としてマークを付した商品で
あるか確認をします。
また、仕入先についても、前回同様、必要な資料等を適時提供してもらえるかなどで、
品質管理レベルを確認することができます。
次回は、食品衛生法の概要と同法に基づくチェック方法について解説します。
JAS法についての詳細は、こちらのサイトを参照ください。
法規制と罰則情報−JAS法
http://www.fides-cd.co.jp/news03/2749/
(※)仕入品の自主回収・風評被害から身を守る!仕入先のチェック方法(食品編1)
http://blog.fides-cd.co.jp/article/169960066.html
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◆信頼できる商材・仕入先を選ぶためのアドバイスがほしい方へ
商材・仕入先チェックコンサルティング
http://www.fides-cd.co.jp/category/pub02/
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ECコミュニケーションデザイン フィデス
http://www.fides-cd.co.jp
*このサイトのご利用に際して
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