認証制度「ハイクオリティ認証」（※1）と「健康食品安全性自主点検認証制度」（※2）に
ついてご紹介しました。
従来からある健康食品の規格・認定マークには、上記、自主点検認証の認証機関第１号と
なった(財)日本健康・栄養食品協会による「JHFA（ジャファ）マーク」があります。
現在、この規格基準を見直し、消費者の高い信頼を得られる「ニューJHFA構想」が進めら
れています。
「JHFAマーク」とは（※3）、食物繊維食品やコエンザイムQ10食品など61種類の健康食
品に対し、規格基準（製品規格、安全性・衛生基準、一日の摂取目安量）を設定、それを
満たす製品について認定を行っているものです。
規格基準は、（財）日本健康・栄養食品協会で策定後、厚生労働省の確認を経て設定。
認定の際には、製品の規格基準に対する確認だけでなく、表示内容についても医学・栄養
学の専門家から構成される適否審査委員会で審査が行われています。
ただし、JHFAマークは、健康食品の機能性についての認定ではないため、製品の効能効果
を謳うことはできません。（特定の保健機能の認定は、国が許可をしている特定保健用食品
や特別用途食品（※4）のみ）
「ニューJHFA構想」の背景には、ＪＨＦＡマークの付加価値低下が指摘されています。
1986年の制度発足から24年が経過、当時と現在とでは申請される健康食品の内容も大き
く変化しており、また、すべての品目を網羅していないために規格基準が明確でないもの
が多いことから、従来の規格基準の適否を見るだけでは、認証制度として不十分であるこ
とが課題となっているようです。
健康食品の安全性確保のための様々な取り組みには期待したいところですが、消費者にそ
れが伝わらなければ、健康食品への消費者の「安心」「信頼」にはつながりません。
各認証マークの認知、理解が、健康食品業界の更なる成長の鍵を握っているといえそうで
す。
（※1）
健康食品・サプリメントの品質・安全性の認証制度「ハイクオリティ認証」説明会
http://blog.fides-cd.co.jp/article/157607724.html
（※2）
「健康食品安全性自主点検認証制度」始まる。
http://blog.fides-cd.co.jp/article/157939913.html
（※3）
財団法人 日本健康・栄養食品協会
http://www.jhnfa.org/
（※4）
特別用途食品について（東京都福祉保健局）
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/anzen/hoei/hoei_013/hoei_013.html
特定保健用食品について（東京都福祉保健局）
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/anzen/hoei/hoei_014/hoei_014.html
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