2009年08月31日

NG表示クイズ「送料」編

Q)
ショップサイトに記載する「送料」表示に関する問題です。
次のうち不適切なものはどれでしょう?

(1) 送料別途
(2) 送料実費
(3) 送料 ○○円〜
(4) 送料については、http://www.○○ を参照(※リンクなし)

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A)
正解は・・・
全て不適切な表示です!
解説は以下の通りです。

(1) 送料別途・・・×(不適切)
(2) 送料実費・・・×(不適切)
送料は金額で記載する必要があります。
金額で表示を行い、購入者の負担費用を明確にします。

(3) 送料 ○○円〜 ・・・×(不適切)
最低金額だけでなく、最高金額も記載する必要があります。
購入する商品の数量や重量、配達地域ごとに送料が異なるなど、送料を明示でき
ない場合は、最高金額と最低金額の表示、平均の表示、数例の表示など、購入者
が負担する送料をおよそ認識できるような表記にすることができます。
但し、その場合も購入者からの請求があった場合には、書面または電子メールな
どにより、遅滞なく、送料に関する詳細な金額を提供することが望ましいです。

(4) 送料については、http://www.○○ を参照(※リンクなし)・・・×(不適切)
参照先を記載するだけでなく、リンク可能な状態する必要があります。


送料の表示について
特定商取引法(第11条)では、ネットショップサイトへの記載義務事項として
「送料、組立費、手数料など商品代金以外で購入者が負担する金額」があります。
これは、販売価格のみを表示した場合、購入者はその中に送料などが含まれると
考えるからです。従って、送料など商品代金以外で購入者が負担する金額がある
場合は、それらを表示する必要があります。
また購入者が負担する費用を明確に理解するために、送料等は金額で記載しなけ
ればなりません。(「権利」と「役務」については、送料という概念がないため、規定
されていません。)


ネットショップでの「送料」表示の注意点
ネットショップ以外の通販形態には、広告スペースの不足から、購入者が負担す
る送料について、およそ認識できるような表記が認められています。
しかし、
ネットショップにおいては、他の通販形態と比べ十分な広告スペースがあります
ので、取扱商品数が多く、それぞれ送料が違う場合などでも、詳細な記載が求め
られます。


「送料」の適切な表示例

 ・送料が全国一律の場合
→「全国一律 ○○円」

・地域ごとに送料を表示する場合
→すべての地域の表示が必要です。
   「○○円(北海道)、○○円(北東北)、……、○○円(沖縄)」

 ・平均送料で表示する場合
→「送料○○円(約○○%の範囲内で配送地域により異なります。)」

・利用する運送会社の料金表ページにリンクを貼る場合
→ 購入者が負担する送料が認識できるように、
商品の発送元地域と重量、サイズ等を明確に表示しておく必要があります。


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フィデスでは現在、無料でネットショップの表示・表現チェックを行っています。
ショップサイトに違法表記を行なった場合、顧客の信用喪失、返品・返金責任、
損害賠償責任はもとより、製造元だけでなく、販売事業者にも行政処分の規制
対象になるケースがあります。ぜひ無料チェックでご確認ください。

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