2018年11月05日

景表法課徴金と求められる自主返金対応

今回の気になるトピックは「景表法課徴金と自主返金対応」について。

10月は景表法の課徴金納付命令が6件、立て続けに出されました。
課徴金制度では、返金措置の実施による課徴金額の減額が盛り込まれています。これは、一般消費者の被害回復を促進する観点から導入されたもので、課徴金制度を有する他法には見られず、消費者法体系にある景表法として特徴的なものです。

しかし、この課徴金制度における自主返金対応は事業者の判断によるもので、義務ではありません。
2016年4月の制度施行から事業者数で20社超、30件を超える課徴金納付命令が出されていますが、認定された返金措置は3社に留まっています。

10月24日、岡村消費者庁長官は記者会見で、次のような主旨のコメントをしています。

「返金対応について誠実な努力をしていない事業者がある場合、消費者契約法・消費者裁判手続特例法に基づく被害回復が可能なケースもある。
そういった場合には、全国の適格消費者団体・特定適格消費者団体の活動にも期待する。」

その期待に応えるように、今年の3月には、特定適格消費者団体の消費者支援機構関西(=KC's)が「葛の花由来イソフラボン」を配合した機能性表示食品の販売事業者への返金申し入れを行いました。

その返金状況について、2018年9月30日現在の返金者数が合計15,865名になったと報告されています。

今後、課徴金制度における自主返金対応が進むことを期待します。



◆岡村消費者庁長官記者会見要旨
 (消費者庁 平成30年10月24日)
 http://www.caa.go.jp/notice/statement/okamura/181024c/

◆消費者支援機構関西
 ・生活協同組合連合会グリーンコープ連合に対し、ウインナーソーセージ
 について返金措置申入れ(2018年10月11日)
 http://www.kc-s.or.jp/detail.php?n_id=10000878
 
 ・「葛の花由来イソフラボン」を配合した機能性表示食品の販売事業者の
 当団体の申入れ活動による返金状況(2018年9月30日現在)について
 http://www.kc-s.or.jp/detail.php?n_id=10000880


《関連記事》
・DMM.comに景表法課徴金1,704万円の納付命令。返金措置認定なし
(消費者庁 平成30年10月19日)
http://blog.fides-cd.co.jp/article/462508267.html

・痩身効果等をうたう下着通販SAKLIKITとギミックパターンに景表法課徴金。異なる両社のお詫び社告の時期(消費者庁 平成30年10月5日)
http://blog.fides-cd.co.jp/article/462539580.html

・「葛の花」機能性表示食品9社に景表法課徴金納付命令。自主的お詫び社告の影響は?
(消費者庁:平成30年1月19日)
http://blog.fides-cd.co.jp/article/456509213.html

・景表法課徴金は対象売上高の3%、課徴金賦課の対象外となるケースは?
http://blog.fides-cd.co.jp/article/404818968.html


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posted by Fides at 10:38| Comment(0) | 法改正・違反情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月03日

痩身効果等をうたう下着通販SAKLIKITとギミックパターンに景表法課徴金。異なる両社のお詫び社告の時期

消費者庁は、痩身効果等をうたう下着の表示について景品表示法違反(優良誤認)の措置命令を受けた、(株)SAKLIKIT(サクライキ)と(株)ギミックパターンに対し、10月5日に課徴金納付命令を行いました。
課徴金額はギミックパターンが8480万円、サクライキが255万円。
返金措置の実施はありませんでした。

SAKLIKITの措置命令は平成29年12月14日に消費者庁より出されました。
他方、ギミックパターンは平成29年3月26日に東京都が行う初めての措置命令事案で、課徴金納付命令は消費者庁が行いました。(課徴金納付命令の権限は、都道府県にはなく消費者庁のみ)

・SAKLIKIT、スマホサイトのレギンスのダイエット効果に対し景表法措置命令
http://blog.fides-cd.co.jp/article/455699958.html

・東京都初の景品表示法措置命令。下着通販(株)ギミックパターンに優良・有利誤認
http://blog.fides-cd.co.jp/article/458569396.html

課徴金の内容と課徴金対象期間の観点から、両社のお詫び社告(誤認解消措置)の時期について確認します。

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株式会社 SAKLIKIT(サクライキ)に対する景品表示法に基づく課徴金納付命令について
(消費者庁 平成30年10月5日)
http://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/pdf/fair_labeling_181005_0002.pdf
株式会社ギミックパターンに対する景品表示法に基づく課徴金納付命令について 
(消費者庁 平成30年10月5日)
http://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/pdf/fair_labeling_181005_0001.pdf
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posted by Fides at 18:12| Comment(0) | 法改正・違反情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月01日

DMM.comに景表法課徴金1,704万円の納付命令。返金措置認定なし

消費者庁は、液晶ディスプレイ性能表示について、3月29日に景品表示法違反(優良誤認)の措置命令を受けた(合)DMM.comに対し、10月19日に合計1,704万円の課徴金納付命令を行いました。

同社は、消費者庁の調査が入る前に違反行為を自主申告していたことから、課徴金額の2分の1減額を受けられました。
しかし、自主申告から措置命令確定まで約1年を要し、誤認解消措置も遅れ、不当表示行為をやめてから取引が継続していた最大6カ月先までが課徴金対象期間と認定されました。

今回は課徴金の内容について確認します。

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合同会社DMM.comに対する景品表示法に基づく課徴金納付命令について (消費者庁 平成30年10月19日)
http://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/pdf/fair_labeling_181019_0001.pdf
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posted by Fides at 18:07| Comment(0) | 法改正・違反情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする