2020年08月19日

2019年BtoC-EC市場規模19 兆 3,609億円、伸び率7.65%。物販は初めて 10 兆円の大台に(経済産業省調査)

経済産業省が公表した 「令和元年度内外一体の経済成長戦略構築にかかる国際経済調査事業(電子商取引に関する市場調査)」の結果より、2019年のBtoC-EC市場動向を確認します。

2019 年の国内 BtoC-EC市場における物販系分野は、10兆515億円で前年比8.09%の成長率となり、初めて10兆円の大台に乗りました。
日本の個人消費における物品購入金額は推計約149兆円で、概ね横ばいで推移する中、BtoC-EC市場の物販系分野の成長率は、依然高い成長率であるといえます。

この調査は、電子商取引市場動向や利用者実態を調査したもので、平成10年度より実施され、今回で21回目になります。
昨年度に引き続き、日本国内のBtoC-EC、BtoB-EC、CtoC-ECの市場規模に加え、越境ECの消費者向け市場動向(日本、米国及び中国相互間)について調査を行っています。

報告書概要:
・ 国内BtoC-EC 市場規模
・ 国内CtoC-EC 市場規模
・ 国内BtoB-EC 市場規模
・ 日米中の3か国間の越境 EC市場規模

本調査のBtoC-ECの市場規模推計ロジックは以下の通り。
推計対象は、個人消費における全ての財(商品)、サービスのなかでインターネットを通じて行われた取引の金額で、「A.物販系分野」「B.サービス系分野」「C.デジタル系分野」に大別。
@ 文献調査、A企業ヒアリング、Bその他調査を並行で行いながら、市場規模推計値を算出する。
市場規模推計作業では、BtoC-EC 販売動向調査を補完すべく、(1)マクロ経済動向、(2)個人消費動向、(3)個別産業動向、(4)ネット利用動向も並行で行う。
このように多面的な調査をもって算出する市場規模推計値の客観性を確保する方針。

● 2019年市場規模は19 兆 3,609億円。伸び率7.65%で引き続き拡大傾向
前年の17兆9,845億円から金額は1兆3,764億円増加し、伸び率は7.65%で2018年の前年比8.96%からやや鈍化した。
EC 化率(※)は、2018年は6.22%に対し2019年は6.76%と0.54ポイント上昇した。
※全ての商取引における、EC による取引の割合。BtoC-EC における EC 化率は、物販系分野における値を指す。
経産省_EC市場規模2020(BtoC).png


構成比内訳は、「物販系分野」が10 兆 515 億円(51.9%)、「サービス分野」が7 兆 1,672 億円(37.0%)、デジタル分野が2 兆 1,422 億円(11.1%)となった。
各分野の伸び率を見てみると、物販系分野が8.09%、サービス分野が7.82%、デジタル系が5.11%となった。
経産省_EC市場規模 分野別構成比2020(BtoC).png


●物販系で好調なのは「生活家電・AV 機器・PC・周辺機器等」「生活雑貨、家具、インテリア」
市場規模の大きい順に、「衣類・服装雑貨等」1兆9,100億円、「生活家電・AV 機器・PC・周辺機器等」1兆8,239億円、「食品、飲料、酒類」1兆8,233億円、「生活雑貨、家具、インテリア」1兆7,428億円、「書籍、映像・音楽ソフト」1兆3,015億円であった。これらの 5カテゴリー合計で物販系分野の85%を占めている。

昨年からの伸び率では、高い順に「生活家電、AV 機器、PC・周辺機器等」10.76%、「生活雑貨、家具、インテリア」8.36%、「書籍、映像・音楽ソフト」7.83%、「食品、飲料、酒類」7.77%、「化粧品、医薬品」7.75%、「衣類・服装雑貨等」7.74%が7%以上の伸び率となった。

また、EC 化率については、高い順に「事務用品・文房具」41.75%(前年比0.96ポイント増)、「生活家電、AV 機器、PC・周辺機器等」32.75%(前年比0.47ポイント増)、「書籍、映像・音楽ソフト」34.18%(前年比4.38ポイント増)、「生活雑貨、家具、インテリア」23.32%(前年比0.81ポイント増)であった。
経産省_EC市場物販系2020(BtoC).png

経産省_EC市場物販系構成比2020(BtoC).png


●サービス系では「理美容サービス」、「飲食サービス」のネット予約が拡大
サービス分野では最も BtoC-EC の市場規模が大きいのは旅行サービスで3兆8,971億円(対前年比4.80%)となった。次いで飲食サービス7,290億円(対前年比14.34%)、理美容サービス6,212億円(対前年比26.06%)、金融サービス5,911億円(対前年比−1.90%)、チケット販売5,583億円(対前年比14.25%)と続く。
経産省_EC市場サービス系2020(BtoC).png


物販系BtoC-EC市場概況について、依然として成長市場であるとしつつも、一方で、伸び率が2016年の10.6%から2017年は7.45%に鈍化、2018年は8.12%、2019年も8.09%と3年連続で1ケタ台の伸び率にとどまったことから、成熟市場への移行の可能性が指摘されています。

2020年は新型コロナ感染症の影響で、実店舗での購入が減り、ネット購入が拡大しています。商品分野ごとの市場規模にも大きな変化が予測されます。

更に詳しい市場トレンドおよび、商品・サービス毎の概況については、報告書を参照ください。


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「令和元年度内外一体の経済成長戦略構築にかかる国際経済調査事業(電子商取引に関する市場調査)」報告書 (2020年7月  経済産業省)
https://www.meti.go.jp/press/2020/07/20200722003/20200722003-1.pdf
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≪参考記事≫
・平成30年度電子商取引に関する市場調査(経済産業省調査)
http://blog.fides-cd.co.jp/article/465906356.html

・平成29年度電子商取引に関する市場調査(経済産業省調査)
http://blog.fides-cd.co.jp/article/460228338.html

・平成28年度電子商取引に関する市場調査(経済産業省調査)
http://blog.fides-cd.co.jp/article/453638013.html

・2017年度通販市場売上高調査(JADMA)
http://blog.fides-cd.co.jp/article/461500344.html

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posted by Fides at 19:59| Comment(0) | 調査・統計 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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