2019年10月04日

食の志向 「国産志向」弱まる。輸入食品の安全性のマイナスイメージは緩和(日本政策金融公庫 2019年7月消費者動向調査)

日本政策金融公庫が平成20年から半期に一度継続調査を行っている、食品に関する消費者動向の2019年7月調査をご紹介します。

現在の食の志向について、「健康志向」が43.8%で最多、次いで「経済性志向」(38.1%)、「簡便化志向」(33.4%)の三大志向の順位に変化はありませんでしたが、健康志向が低下に転じ、経済性志向と簡便化志向が続伸しました。
また、「国産志向」が、4半期連続低下する中、輸入食品の「安全性に問題がある」というマイナスイメージは8半期連続で低下し、割高でも国産品を選ぶ割合は、緩やかな低下傾向となっています。

調査データを見てみましょう。

《調査のポイント》
●食の3大志向1位「健康志向」は低下、2位「経済性志向」、3位「簡便化志向」が伸長
●国産品かどうか「気にかける」73.2%、直近3半期は横ばい
●輸入食品の安全性のマイナスイメージは緩和傾向
●「割高でも国産」は57.9%。緩やかな低下傾向続く
●割高でも国産品を選ぶ割合が高いのは、米、野菜、きのこ

●食の3大志向1位「健康志向」は低下、2位「経済性志向」、3位「簡便化志向」が伸長
トップの「健康志向」は43.8%で、前回調査(平成31年1月)から 2.8ポイント低下したが、「経済性志向」(38.1%、同+1.2 ポイント)、「簡便化志向」(33.4%、同+2.2 ポイント)は2半期連続で伸長した。
「国産志向」(14.3%、同−1.3 ポイント)は、4半期連続低下、「美食志向」(11.0%、同−2.8ポイント)は2半期連続低下となった。
「手作り志向」(20.4%、同+3.9 ポイント)は上昇に転じた。
食の志向(全体)_201907.png

食の志向(上位項目)_201907.png


●国産品かどうか「気にかける」73.2%、直近3半期は横ばい
食料品購入時に国産品を「気にかける」割合は73.2%(前回比+0.9 ポイント)で、直近3半期は横ばいで推移。
食の志向(国産品_201907.png


●輸入食品の安全性のマイナスイメージは緩和傾向
国産食品のイメージでは、価格面では、国産品が「高い」とする割合が(64.5%、前回比−0.1ポイント)で横ばい。一方、プラスイメージの「安全である」(66.2%、前回比−1.7ポイント)は低下、「おいしい」(58.5%、同+3.92ポイント)、「色・形がよい」(44%、同+5.6ポイント)は回復した。

輸入食品のイメージは、「安い」とする割合が61.8%で前回から4.4 ポイント上昇した。
一方、輸入食品の「安全面に問題がある」(35.3%、前回比−1.7 ポイント)というマイナスイメージが8半期連続で低下している。
食の志向(国産品イメージ_201907.png


●「割高でも国産」は57.9%。緩やかな低下傾向続く
「輸入食品より割高でも国産品を選ぶ」と回答した割合は(57.9%、前回比−3.4ポイント)と低下し、2017年以降、低下傾向が続いている。
一方で、「国産品へのこだわりはない」は(16.0%、前回比+2.4ポイント)で、緩やかな上昇傾向にある。
内訳をみると、「3割高を超える価格でも国産品を選ぶ」が18.4%(前回比−0.7ポイント)。
食の志向(国産品価格許容度)_201907.png


●割高でも国産品を選ぶ割合が高いのは、米、野菜、きのこ
品目別で見ると、割高でも国産品を選ぶ割合が高いのは、米(70.3% 前回比−3.4ポイント)、野菜(63.4% 前回比−1.9ポイント)、きのこ(59.7% 前回比−2.3ポイント)となっているが、いずれも前回から低下している。

割高でも国産品を選ぶ割合の低下が大きい品目は、魚介類(53.9% 前回比−5.6ポイント)、牛肉(53.6% 前回比−4.0ポイント)、豚肉(54.4% 前回比−4.0ポイント)となっており、国産品にこだわる割合が低い品目ほど、低下傾向が顕著となっている。

品目別国産食品の輸入食品に対する価格許容度(2019年7月)
食の志向(国産品価格許容度 品目)_201907.png

品目別国産食品の輸入食品に対する価格許容度(2019年1月)
食の志向(国産品価格許容度 品目)_201901.png


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令和元年7月消費者動向調査の結果について
(日本政策金融公庫 2019年7月調査)
https://www.jfc.go.jp/n/findings/pdf/topics_190930a.pdf

調査方法 インターネットによるアンケート調査
調査対象:全国の20歳代〜70歳代の男女2,000人(男女各1,000人)
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≪関連記事≫
・食の志向 「健康志向」が更に上昇。食料品購入時、国産にこだわらない人は約4人に1人(日本政策金融公庫 平成30年1月)
http://blog.fides-cd.co.jp/article/463091802.html

・拡大傾向の加工食品の輸入原材料割合。消費者の国産食材志向との乖離
(日本政策金融公庫 平成29年7月)
http://blog.fides-cd.co.jp/article/456669130.html

・食の「健康志向」がさらに進む兆し。国産品「気にかける」8割
(日本政策金融公庫 平成29年1月)
http://blog.fides-cd.co.jp/article/449121556.html

・食の志向、「健康志向」「割高でも国産」続く。20代の健康、手作り志向高まる
(日本政策金融公庫 平成28年7月)
http://blog.fides-cd.co.jp/article/442748213.html

・ 食の志向「健康志向」「割高でも国産」、引き続き高支持
(日本政策金融公庫 平成28年1月)
http://blog.fides-cd.co.jp/article/434711786.html

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posted by Fides at 18:31| Comment(0) | 調査・統計 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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