2019年05月15日

2018年度トクホ市場規模6432億円、前年度比微減。販売経路別では通販129.7%増の376億円

1991 年(平成 3 年)の発足から27年となる特定保健用食品制度。
公益財団法人 日本健康・栄養食品協会では、特定保健用食品の市場規模調査を実施しています。(※)
1997 年から2013 年度までは隔年実施でしたが、2014年度からは毎年実施しています。

2018年度のトクホ市場は6432億円で前年度を僅かに下回りました。
保健の用途別では「中性脂肪・体脂肪」「血糖値」が減少し、「コレステロール」「整腸」「血圧」が伸びています。
品目総数は1068で、大きく減少した1017年度に引き続き減少傾向が続いています。
保健の用途別では「中性脂肪・体脂肪」の減少が目立ちます。

2018年度の調査結果を見てみましょう。

●市場規模と品目数推移
2018年度の市場規模は6432億円(メーカー希望小売価格ベース)と推定され、2017年度の市場規模6586億円に比べ97.7%と微減した。
表示許可・承認の調査開始以来、2007 年度をピークに2009年、2011年は減少していたトクホ市場規模だが、2013年度に大きく回復。2014年度は消費税率アップの影響もあり6135億円とやや減少したものの、微増が続いていた。

2018年に表示許可を受けた特定保健用食品は38品目で、2018年12月末現在の表示許可・承認の品目総数は1063で、2017年度の1078からは15品目減。
トクホ市場推移2018.png


●保健の用途別市場規模推移と構成比
保健の用途別市場規模では、2018年度に最も増加したのは、「コレステロール」327億円(17年度比110.4%)、次いで「乳酸菌」3468.0億円(17年度比108.8%)、「食物繊維」208.4億円(17年度比107.6%)、「血圧」192.2億円(17年度比105.9%)、「オリゴ糖」118.4億円(17年度比103.3%)、「骨・ミネラル」185.2億円(17年度比101.7%)と続く。
売上金額の最も大きい「乳酸菌」は、ピーク時の 2013 年度に近い水準となった。
一方、減少したのは、「中性脂肪・体脂肪」1518億円(17年度比76.4%)、次いで「血糖値」130.7億円(17年度比86.4%)、「歯」284億円(17年度比97.4%)となっている。

保健の用途別構成比率では、2017年度と同様に「整腸」が 59.0%と最も大きく、次いで「中性脂肪・体脂肪」が23.6%、「コレステロール」が5.1%と続いた。
17年度比では、「整腸」の構成比が5.9ポイント拡大し、「中性脂肪・体脂肪」が6.6ポイント縮小した。

【保健の用途別市場規模の推移および構成比】
トクホ用途別市場規模推移(表)2018.png
トクホ用途別伸び率・構成比推移(グラフ)2018.png


●保健の用途別許可品目数推移
前年度から15品目減となる中、2018年に増加したのは「食物繊維」で、17年度の20品目減から3品目増となり、212品目となった。
「骨・ミネラル」、「歯関連」、「肌」が 1 品目増。
それ以外の用途はすべて減少しており、「中性脂肪、体脂肪」が10品目減と最も多く、次いで「血圧」が4品目減、「コレステロール」、「オリゴ糖」が3品目減、「血糖値」が1品目減であった。
トクホ用途別品目推移(表)2018.png


●販売経路別市場構成の推移
販売経路別市場構成は、「スーパー」2821億円(43.9%)、「戸配」1249億円(19.4%)、「コンビニ」1116億円(17.3%)の上位3つで全体の約 8 割を占めている。
17年度比では、金額が最も伸びたのが「通信販売」129.7%増で、構成比率は1.4ポイント増となった。次いで「戸配」が109.5%増となり、構成比率は2.1ポイント増。
17年度大きく伸びた「コンビニ」は、87.8%減で大きく落ち込んだ。「スーパー」は伸び率横ばい。
17年度大きく減少した「ドラッグ・薬局」は406億円で、17年度比102.9%に回復した。
トクホ販売経路別市場構成推移(表)2018.png


日本健康・栄養食品協会では4月に、消費者庁と消費者委員会に対し、特定保健用食品(トクホ)制度に関する要望書を提出しています。
消費者庁に対する要望は、以下の3点です。
(1)疾病リスク低減型トクホの表示の拡充と仕組みの拡大
(2)トクホと機能性表示食品のすみ分け
(3)消費者・専門家への適切な情報開示とその仕組みの強化
消費者委員会に対しては、消費者委員会で行う審査の結果の評価書の公表を求めています。

特に、消費者や専門家への情報開示については、安全性・有効性の評価書を基に、国が消費者向けと専門家向けの情報公開データベースを整備し、トクホの活用を促す仕組みを検討するように要望しています。
健康・医療従事者等の専門家への情報提供だけでなく、消費者向けの情報発信がより積極的になされることで、更に市場の拡大につながることが期待されます。


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「特定保健用食品の有効活用と制度の発展について(要望)」提出 
(2019年4月5日 公益財団法人 日本健康・栄養食品協会)
http://www.jhnfa.org/news-0225.html
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(※)
特定保健用食品の市場規模調査
(2019年4月1日 公益財団法人 日本健康・栄養食品協会)
http://www.jhnfa.org/tokuho2018.pdf
調査方法:表示許可商品を持つ企業に対する品目別アンケート調査
調査対象社:2018年12月末現在許可取得の品目数1063品目を持つ全企業157社のうち、3月末までの失効品目を除く、1056品目、155社(回収率 99.4% 154社)
調査対象品目数:1056品目
実数回答品目数:1055品目

≪関連記事≫
・2017年度トクホ市場規模6586億円、前年度比微増。品目数1078で減少進む
http://blog.fides-cd.co.jp/article/459976999.html

・2016年度トクホ市場規模6463億円、前年度比微増。品目数1204で微減
http://blog.fides-cd.co.jp/article/449003383.html

・2014年度トクホ市場規模6135億円。「中性脂肪・体脂肪」が躍進
http://blog.fides-cd.co.jp/article/417601555.html

・2013年度トクホ市場規模 6275 億円。2011 年度比121.3%と大幅上昇
http://blog.fides-cd.co.jp/article/394735151.html

・トクホ制度見直し、「新たな科学的知見」「定期的な品質管理」の報告義務化
http://blog.fides-cd.co.jp/article/448777337.html

・平成29年度、特保・機能性表示食品買上調査 2製品が含有量不足。消費者庁の見解は?(消費者庁 2018年4月9日)
http://blog.fides-cd.co.jp/article/459430938.html

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posted by Fides at 17:07| Comment(0) | 調査・統計 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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