2016年07月28日

パック型水素入浴剤でやけどなどの事故のおそれ。注意表示、効能効果表示をチェック(国民生活センター商品テスト 2016年7月)

健康機能があるとして人気の「水素」関連商品ですが、ここ数年、水素を発生するという入浴剤による危害・危険情報が、医療機関ネットワークや国民生活センターに寄せられています。
この度、7歳の女児が、水素を発生するという、ケースにセットしたパック型の入浴剤を浴槽内の湯に落としてしまい、慌てて手ですくい上げたところ、第II度の熱傷を負ったという事故情報が医療機関ネットワークに寄せられました。それを受け、「パック型水素入浴剤」について、国民生活センターが商品テストを実施し、その結果を公表しています。

通販でも購入されることの多い「パック型水素入浴剤」について、お客様への情報提供の留意事項を確認しましょう。

PIO-NET(全国消費生活情報ネットワーク・システム)相談状況:
・2011年度から2016年5月末の5年間あまりに、水素を発生するという入浴剤の危害事例(けがをしたもの)が7件、危険事例(けがをするおそれがあったもの)が1件。
・危害事例の危害内容は、皮膚障害が3件、熱傷が2件、擦過傷・挫傷・打撲傷が1件、呼吸器障害が1件。危険事例は、入浴剤を廃棄するときに発熱と発煙があり危険を感じたというもの。

【相談事例】
・水素が発生する入浴剤をもらい使用したら湯の温度が高く火傷をした。入浴剤を入れる容器を渡されなかった。
・テレビショッピングでデトックス効果のある水素の入浴剤が紹介されていたのを見て注文した。届いた入浴剤を湯船に入れたら泡が出て湯温より高温になり驚いた。


テスト対象銘柄:
2016 年5〜6月に楽天市場、Amazon.co.jp、Yahoo!ショッピング、東京都及び神奈川県内のドラッグストア、ディスカウントストア、ホームセンター等の量販店で入手可能な、水素を発生するというパック型の入浴剤でケースに入れて使用するもの(パック型水素入浴剤)6銘柄をテスト対象とした。
また、水素を発生するという入浴剤で、配合成分に水素化マグネシウムが使われているもの(粉状のものを湯に溶かして使用するもの)2銘柄を参考品とした。

※水素を発生するという入浴剤
水素を発生するという入浴剤にはいくつかの種類があり、このうち、酸化カルシウムやアルミニウムが配合されたものでは、水との化学反応により水素を発生するが、熱も発生するため、不織布等の袋に薬剤が入った入浴剤本体を専用のケースにセットして使用するようになっている。
水素入浴剤.png

テスト結果:
入浴中に使用した場合を想定し、入浴剤本体や周囲の温度、ケース表面の形状、注意表示や広告を調べた。

1)温度の測定
・全ての銘柄で、湯につけるとすぐに入浴剤の表面が90℃程度の高温になり、その状態が長いものでは約3分間持続するものもあり。
・ケース表面や周囲の湯の温度は、高温にならなかった。
・湯に入れて直ちに取り出すと、入浴剤表面から高温の蒸気が発生し、入浴剤本体に直接触れなくても、やけどを負ってしまう可能性あり。

2)ケース表面の形状
・全銘柄のケースで、格子の隙間から子どもの指が入るため、入浴剤本体に接触する可能性があった。

3)表示・広告
商品の注意表示:
・水との接触により高温になる旨の注意表示は、全銘柄の商品パッケージや取扱説明書でみられたが、入浴剤本体やケースにはみられなかった。
・いずれの銘柄でも子どもの使用に注意する旨の記載がみられた。

商品区分・効能効果:
・1 銘柄にはパッケージに「浴用化粧品」との表示がみられたが、その他の銘柄には区分を示す表示がなかった。
・インターネットの広告等には、3 銘柄について各銘柄の医薬品医療機器等法上の区分によっては、同法に抵触するおそれがある効能効果をうたったものがあった。
表示例)
「冷えでお悩みの方。身体が冷えてなかなか眠れない方。疲れがとれない方。身体の緊張感がとれない方。肩こりや関節痛にお悩みの方。ストレスがなかなか解消できない方。アトピー、ダイエットなどでお悩みの方。以上の方には、特におすすめします」
「水素が皮膚や肺から吸収し体を芯から温め血行を改善します。」
「冷えでお悩みの方/身体が冷えてなかなか眠れない方/疲れがとれない方/身体の緊張感がとれない方/肩こりや関節痛にお悩みの方/ストレスがなかなか解消できない方/アトピー・ダイエットなどでお悩みの方には、特におすすめいたします。」
水素入浴剤_表示.png


以上の商品テスト結果より、「パック型水素入浴剤」について表示を含め商品の改善が求められることが分かりました。商品を販売されている事業者の方は、お客様への情報提供として次の点にご留意ください。

●ぬれた手で入浴剤に触れたり、子どもが高温になった入浴剤本体に触れてしまったり、湯から取り出した際の蒸気でやけどを負うことがないよう、入浴剤本体やケースにも表示する。
●商品の広告等において、医薬品医療機器等法に抵触するおそれがある効能効果の表示に注意する。


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発熱反応を伴い水素を発生するというパック型入浴剤
−使い方によっては、やけどのおそれも−
(国民生活センター 2016年7月21日)
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20160721_1.html
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≪参考記事≫
・国民生活センターの商品テストや情報公開を、前向きに活用しよう
http://blog.fides-cd.co.jp/article/285497072.html

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