2013年02月06日

健康食品の消費者にやさしく、事業者に厳しい新たな制度化の動き

健康食品・サプリメントについて、消費者にやさしく、事業者に厳しい新たな制度化の動きです。
内閣府の消費者委員会は1月29日、健康食品・サプリメントのあり方に関する建議書を消費者庁と厚生労働省に提出しました。(※1)
建議したのは、以下の4点。

1.健康食品の表示・広告の適正化に向けた取組の強化
2.健康食品の安全性に関する取組の推進
3.健康食品の機能性の表示に関する検討
4.健康食品の特性等に関する消費者理解の促進

焦点の食品の機能性表示に関しては「栄養機能食品制度の追加成分の検討」といった内容にとどまっており、表示拡大を求めてきた健食業界としては、不満の残る内容といえそうです。
一方で、消費者庁には表示・広告のガイドラインの改善や具体的な表現をまとめた事例集の作成などを、厚生労働省に対しては被害情報を収集・分析する仕組みを研究することなどを求めており、消費者保護、事業者規制の流れが色濃く出ています。


消費者委員会ではこれまでの議論や全国の1万人に行ったアンケート(半数が「健康食品の行きすぎた宣伝や広告が目立つ」と答える)を踏まえた調査報告(※2)をまとめています。

この調査審議の結果を受けて、消費者委員会では内閣府特命担当大臣(消費者)及び厚生労働大臣に対して今回の建議を行ない、平成25年7月までにその実施状況の報告を求めています。

1月30日に開かれた消費者庁長官記者会見(※3)において、阿南長官は記者に対して「この建議を受けて、これまでの取組に加えて、景品表示法と健康増進法との法執行強化のための連携を進め、その両方の法律の執行の効果的・効率的な運用を図り、また留意事項の取りまとめを検討するなど、適切に対応していきたい。」と答えています。

以下、建議書の中より健康食品を扱う通販事業者さんに特に関心が高いと思われるポイントを抜粋してみました。
ご参考ください。

【1】健康食品の表示・広告の適正化に向けた取組の強化
(1)消費者庁は、食品の健康保持増進効果等に関する虚偽・誇大な表示・広告に係る指針(ガイドライン)について、以下の措置を含めその大幅な改善を図ること。また、監視指導等の実情を踏まえ、内容を定期的に更新すること。

@ いわゆる健康食品の表示・広告の実態を分析し、違反となるおそれのある健康保持増進効果等の具体的表現を可能な限り多数示すことにより、指針が平易で明快なものになるよう努めること。また、直接的表現による表示・広告のみならず表示・広告を全体でみた場合に、消費者に健康保持増進効果等を誤認させるような暗示的表示・広告についても、それが禁止されている旨を、具体的表現を示しつつ改めて明確にすること。

A 消費者庁、地方厚生局及び都道府県等が行った指導事例等を収集・分析し、監視指導等に有益な具体的事例集を盛り込むこと。特に、間接的に健康保持増進効果等を標ぼうする表示・広告についての事例や、都道府県等から消費者庁又は地方厚生局に対して問い合わせが多い事例の例示を充実させること。また、各事例については、特定の文言のみならず絵図等を活用した表示・広告全体の具体的イメージ、指導等の理由、薬事法、景品表示法等の関係法令の適用の可否等を記載すること。

(2)消費者庁は、消費者からの申出や一部の消費者に監視を委嘱するモニタリング等の仕組みを充実させ表示・広告の監視を行うこと。

(3)消費者庁及び厚生労働省は健康増進法、景品表示法、薬事法等の担当部局間の連携及び、都道府県等においても保健所等の関係部局間の緊密な連携による行政指導や法執行が促進されるように努める。

【2】健康食品の安全性に関する取組の推進
(1)厚生労働省及び消費者庁は、健康食品による健康被害情報を収集、解析し、健康被害防止のための対応の必要性が明らかとなった場合には、当該製品・成分の流通規制、表示規制を含め所要の措置を講ずること。

(3)厚生労働省は、第三者認証制度の整備・普及促進等を通じて、錠剤、カプセル状等食品の製造業者に対して、適正製造規範(GMP)ガイドライン及び原材料の安全性に関する自主点検ガイドラインの活用を促すとともに、消費者がそれらに基づき製造された製品を的確に選択できるよう啓発を行うこと。

【3】健康食品の機能性の表示に関する検討
消費者庁は、消費者自らが食品の特性を十分理解し自らの判断に基づき食品の選択を行えるよう、正しい情報提供を行うとの観点から、食品の機能性表示に関し、次の措置を講ずること。

(1)栄養機能食品制度において、海外の事例、実証研究等を参考としつつ、新たに追加すべき栄養成分の有無を検討すること。

(2)特定保健用食品制度において、有効性に関する審査基準の作成、及び有効性の科学的根拠に関する一定の審査内容の開示について検討を進めること。

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(※1)
「健康食品」の表示等の在り方に関する建議
(消費者委員会 平成25年1月29日)
http://www.cao.go.jp/consumer/iinkaikouhyou/2013/0129_kengi.html

(※2)
「健康食品」の表示等の在り方に関する調査報告
(消費者委員会 平成25年1月)
http://www.cao.go.jp/consumer/iinkai/2013/111/doc/111_130129_shiryou3-2.pdf

(※3)
阿南消費者庁長官記者会見要旨(平成25年1月30日)
http://www.caa.go.jp/action/kaiken/c/130130c_kaiken.html

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posted by Fides at 17:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 法改正・違反情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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