2013年01月28日

医薬品ネット販売解禁で、国に求められる安全対策規制

ケンコーコムとウェルネットが国を相手取り提訴した一般用医薬品(大衆薬)のネット通販の可否をめぐる裁判。皆さんご存知のとおり、1月11日、上告審判決で、第1類・第2類医薬品の取り扱いを規制した厚生省令を違法とする判決が出ました。

これを受け、同日からケンコーコムとウェルネットは新規顧客向けの第1、2類医薬品のネット販売を再開していますね。
なお、訴訟類型(当事者訴訟)上、最高裁判決の効力がおよぶのは、ケンコーコムとウェルネットのみとなり、厚生労働省では国の敗訴確定を受け、医薬品通販・ネット販売のルール作りに向け検討会を立ち上げる方針を打ち出しています。(※1)

日本チェーンドラッグストア協会、日本漢方連盟、日本薬剤師会など関係する事業者・団体などが相次ぎコメントを発表しています。
仮想モールを運営する楽天とヤフーでは、出店事業者が安全性確保のルールに則った形で1、2類医薬品ネット販売を行うための準備を進める意向を表明。アマゾンでも医薬品ネット販売を検討、また、一部のドラッグストアでは1、2類医薬品ネット販売への参入準備を進めていると報じられています。

このような流れの中、大衆薬のネット通販を認めるにあたり、国として最も気になるところは、 医薬品の販売を行う際、安全確保のための方策といえるでしょう。

日本オンラインドラッグ協会(理事長:ケンコーコム株式会社代表取締役 後藤 玄利)では、『一般用医薬品のインターネット販売に関するガイドライン(安全性確保のための方策)』(※2)を発表しています。

ケンコーコムのウェブサイトでは、大衆薬の購入画面に、購入者の年齢や状態、相互作用といった各大衆薬の禁忌に該当しないかを確認するチェック表を必ず表示しています。また、副作用情報などが書かれた注意事項も閲覧しないと購入できない仕組みとなっています。
 そのうえで、薬剤師が常駐するコールセンターを設け、電話やテレビ電話、電子メールでいつでも相談に応じる体制を整えている。さらに、各大衆薬の購入履歴を保存し、同じ薬を多頻度で購入できないよう制限しています。

≪ケンコーコム購入画面≫ケンコーコム画面.png
※2回クリックすると拡大します。

ここまで安全性確保の取り組みがなされれば、ネットでの購入に慣れている消費者にとっては、対面販売以上のキメ細やかさを感じます。

消費者が安心して医薬品を購入するために国の規制に求めることは、医薬品のネット販売そのものの禁止ではなく、安全策の整備されない事業者の市場からの撤退といった罰則規制や販売許可(登録)制度ではないでしょうか。

安全性重視のサイト設計と十分な数の薬剤師の確保、万一トラブルが発生した場合に備えた対応マニュアルの整備など、今後参入する企業がケンコーコムと同様に十分な安全策を取ることが、規制緩和の必須条件だと思います。

(※1)
医薬品のインターネット販売訴訟(最高裁判決)に対する厚生労働大臣談話
(厚生労働省 2013年1月11日)
http://www.mhlw.go.jp/stf/2r9852000002snly.html

(※2)
日本オンラインドラッグ協会、『一般用医薬品のインターネット販売に関するガイドライン(安全性確保のための方策)』発表
(NPO法人日本オンラインドラッグ協会 2013年1月11日)
http://blog.kenko.com/company_pr/files/20130111__final.pdf

≪関連記事≫
・医薬品ネット販売裁判、逆転勝訴!安全性の高い医薬品ネット販売の可能性
http://blog.fides-cd.co.jp/article/267323594.html
・医薬品のネット通販規制見直しが見送りに!
http://blog.fides-cd.co.jp/article/154098176.html
・薬事法 通販規制見直し!?
http://blog.fides-cd.co.jp/article/152072216.html
・改正薬事法の影響 医薬品通販事業者 売上げ大幅ダウン!
http://blog.fides-cd.co.jp/article/126654645.html

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posted by Fides at 12:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 法改正・違反情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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