2016年12月07日

まとめサイト非公開事件。厳しく問われる広告メディアコンテンツの質

まとめ記事サイト(キュレーションサイト)の記事掲載停止の問題が拡大しています。
問題の発端となったのは、ディー・エヌ・エー(DeNA)の医療関連などの情報をまとめたサイト「WELQ(ウェルク)」。
記事の信憑性や無断転用がネット上でユーザーに指摘され炎上したことから、11月29日にすべての記事の非公開と、取り扱いのある全ての広告商品の販売停止に追い込まれました。12月1日には、WELQと共通する運営体制・方針の8つのメディアを、5日にはMERY を含む全てのキュレーションプラットフォームサービスの記事の非公開化を発表しました。

※記事非公開化となったDeNAのまとめサイト
WELQ(ウェルク):医療
iemo(イエモ):インテリア
FindTravel(ファインドトラベル):旅行関連
cuta(キュータ):出産・子育て
UpIn(アップイン):マネー
CAFY(カフィ):料理
JOOY(ジョーイ):メンズファッション等
GOIN(ゴーイン):自動車
PUUL(プウル):マンガ・アニメ
MERY(メリー):女性向けファッション等

この問題は、他の大手のサイトにも拡大しています。

サイバーエージェント:
12月1日から、情報サイト「Spotlight(スポットライト)」の医療関連の記事で、内容の正確性を確認できないものの公開停止。(全体の数%)
リクルートライフスタイル:
12月1日から、グルメや美容などの情報サイト「ギャザリー」の健康関連記事を中心に全体の4分の1に当たる約一万六千の記事の公開中止。
ヤフー:
10月、女性向けファッションを扱う「TRILL(トリル)」の記事の画像に、他サイトから無断転用があったとして、記事削除。

今回の問題は、広告収入を上げるためのSEOを目的とした不適切なコンテンツの量産によるもので、ユーザー(消費者)不在のビジネスモデルの一人歩きともいえます。
もともと、インターネットは個人が自由に情報発信できるメディアであり、その情報の信憑性を担保されたものではなく、ユーザーが真偽を見極めなければならないメディア特性を持ちます。
しかし、企業が運営する以上、その情報提供にはモラルやコンプライアンスが求められることは言うまでもありません。

今回のDeNAの「WELQ(ウェルク)」については、都福祉保健局も薬機法の観点から問題視していました。
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posted by Fides at 09:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 顧客サービス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月05日

年末一斉、食品表示の取締り。保健機能食品を含めた健康食品、生鮮食品の栄養成分表示も注意(消費者庁)

食品の表示・広告の適正化を図るため、12月1日より、消費者庁は農林水産省、財務省並びに都道府県・保健所等と連携し、食品表示法、景品表示法及び健康増進法の規定に基づき、全国一斉に食品表示の取締りを行います。

食品の流通量が増加する年末、これまでも食中毒などの健康被害の発生を防止するため、食品衛生の監視指導を強化していましたが、この時期に合わせ、食品表示の衛生・保健事項に関する取り締まりの強化を行うものです。

この一斉取り締まりは、昨年4月の食品表示法施行を受けて夏期(7月)と年末に継続実施されています。

平成28年度夏期一斉取締りの結果概要と、今回の監視指導における重点事項について確認します。
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食品表示の適正化に向けた取組について
(消費者庁 平成28年11月25日)
http://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/information/pdf/161125_pressrelease_0001.pdf
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2016年11月28日

健康食品の品質管理と健食ビジネス戦略 (消費者庁 平成27年度:機能性表示食品制度における機能性に関する科学的根拠の検証)

先日の記事では、トクホ制度初の表示許可取消しから端を発した、消費者庁によるトクホと特別用途食品の品質管理調査の結果を取り上げました。

懸念されたトクホについてはひとまず問題なしでしたが、現在販売されている366品目のうち、半数以上の195品目が外部の試験・検査機関による検査ではなく、自社検査だったことにやや不安が残ります。

トクホ制度は規制緩和により、事業者から国への定期的な報告義務はありませんが、企業の自主管理に委ねられているからこそ、取得して終わりではなく、透明性の高い厳しい品質管理が求められます。

一方、機能性表示食品については、トクホや特別用途食品のような許可制ではなく、国の事後チェックを前提とした制度です。

27年度の国の検証事業では、「届け出られた研究レビューの検証」「機能性関与成分の分析方法の検証」「機能性表示食品の買い上げ調査」を行っています。
結果は、研究レビューの質に問題があったり、分析法について関与成分の同定や定量可能性が低い、または不可能なケースがあったり、商品中の関与成分の含有量が表示値を下回ったり、過剰に含まれていたり、ロット間で大きなばらつきが見られる等の品質管理上の問題点が見つかっています。

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posted by Fides at 12:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 法改正・違反情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする